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血天井

610 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/08/11 14:47
高校の修学旅行で、京都の某寺院に行った。
そこは血天井で有名なところらしく、
見上げると確かにどす黒い手形や、血だまりに倒れこんだと思しい人型等が一面に浮かび上がっている。

こんなもんで供養になるのかなー…などと思いつつ、本堂で坊さんの案内を聞いていた時の事。
突如、左わき腹がキリキリと痛くなってきた。
腹でも冷やしたか?そんなことを考えるうちに、ますます痛みは強くなってくる。
脂汗が浮いてくるほどの激痛になった頃、ようやく坊さんの話は終わった。

痛みに耐えつつ寺の外に走り出ると、そこには既に別のクラスの友人2人が立っていた。
不思議なことに、そのときにはもう痛みは嘘のように引いていた。
「やっぱ何か見た?」
…そう言われても一瞬事情が飲み込めなかったが、その2人が普段から『見える』体質だったことを思い出した。
「武者みたいな人いたよね」などと話し合う2人に、腹が痛くなって出てきた旨を告げる。
すると、「ああ」と納得したように彼らは、
「切腹するときって、大体左から刀入れるよね」

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