スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お婆ちゃんが寝たまま目を開けて

255 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/07/09(月) 14:41
私が小学生の頃の話です。

小さい頃にお世話になった近所のお婆ちゃんが、倒れて寝たきりになってしまいました。
1人暮らしで、親族もいなかったようです。
当時、よく古い遊びを教えてもらっていたので、
家に行ってはお菓子をもらったり、ベーゴマなどを教えてもらっていました。
しかし、もう倒れてしまったので、教えてもらう事が出来ません。
それがどうしても嫌で、治るように治るようにと、一日おきにお見舞いに行っていました。
しかし、2ヶ月ほど経っても治りませんでした。

そして、ある日。
いつも通りお見舞いに行くと、お婆ちゃんが寝たまま目を開けて、何かをブツブツと言っていました。
「どうしたん?」と聞くと、
「えっちゃん、たろちゃん、さっちゃん、じゅんちゃん・・・」と繰り返し言っていました。
えっちゃん、たろちゃん、さっちゃんは、私の友達です。
最後のじゅんちゃんは、私の名前です。


257 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/07/09(月) 14:50
それに驚いて、なんだか怖くなってしまいました。
なぜ怖くなったのかは分かりませんが、今思うと罪悪感があります。
私はその日から、怖くてお見舞いには行けなくなりました。

しばらく経ったある日。
友達のえっちゃんが、近所の川でおぼれて亡くなりました。
なぜか私は、お婆ちゃんにも報告しなきゃと思い、久々にお婆ちゃんのお見舞いに行きました。
するとちょうどお医者さんが来てて、帰るところでした。
私はお医者さんが帰るのを待ち、お婆ちゃんに会いました。
お婆ちゃんは、まだブツブツと言っています。
でも、なぜか違和感を覚え、耳をすますと、
「たろちゃん、さっちゃん、じゅんちゃん・・・」
えっちゃんが居ない!!なんで!??なんで知ってるの!?
そこで私が、「なんでえっちゃんが居なくなったの知ってるの?」と聞いても、
お婆ちゃんは、「たろちゃん、さっちゃん、じゅんちゃん・・・」と繰り返すばかりでした。
なんだか気味が悪くなった私は、早々に家に帰りました。


259 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/07/09(月) 15:00
でも、しばらくすると気になり、もう1度お婆ちゃんのお見舞いに行ってみました。
すると今度は、「さっちゃん、じゅんちゃん・・・」と繰り返しています。
そこで私は、「たろちゃんは?」と聞くと、お婆ちゃんがこう言いました。
「知らん・・・」
どうせ「さっちゃん、じゅんちゃん・・・」と繰り返すのだと予想していた私は、
その答えにかなり驚きました。
でも、その後はまた繰り返すばかりでしたので、家に帰りました。

家に着くとお母さんが、慌てて私にこう言いました。
「兵庫に引っ越したたろちゃんが亡くなったみたい。
 お母さんは明日お葬式に行ってくるけど、一緒に行く?」と。

お母さんとお葬式に行って、しばらく経ったある日。お婆ちゃんも亡くなりました。
ひどいかもしれませんが、人が死んでこれだけ安心したのは初めてでした。

現在、私もさっちゃんも元気です。
でも、お婆ちゃんが死ぬのがもう少し遅かったら、さっちゃんも私も死んでいたかもしれません。
ただの偶然かもしれませんが、私が体験した1番怖い出来事です。
関連記事

テーマ : 恐怖の体験話 - ジャンル :

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

アマガエル飼い始めました
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

プロフィール

まりねこ28

Author:まりねこ28
他にもブログやってます

暇つぶしオールフィクション
スカッとする話などをまとめてます

パチテン777
パチンコ・パチスロの演出やスペックなどを書き上げるところです


にほんブログ村 ネットブログへ

ランダム記事
スポンサード リンク
リンク