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テープレコーダー

70 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2000/09/28(木) 02:55
ある男がひとりで登山に出かけたまま、行方不明になった。
3年後。湿地帯でその男の遺骨が発見され、遺留品も回収されたが、そのなかには、テープレコーダーがあった。
テープには、大声で助けを求める男の声が録音されていた。
男はどうやら何か怪我をして、動けなくなったらしかった。
テープのことはマスコミにも公表されたが、遺族も警察関係者も公表をひかえていた部分があった。
そのテープには、助けを求めるメッセージとは違うものも録音されていた。
何かに非常におびえた男の声だった。
どうやら夜に何かがおこっているようだった。
男は必死にテープにむかって口述している。

一日目
「夜になると人の声がする・・・呼ぶ声がする・・・
 こんな夜中に誰もいないところに・・・だれもいないのに・・・」

二日目
「たすけて・・・声がする。
 夜になるとあいつがやってくる・・・
 暗闇から呼んでいる・・・昨日より近くなっている・・・
 おそろしいよ・・・おねがい、たすけて・・・
 とてもこわい、とても・・・だれかたすけて・・・」

三日目
「近くまで来ている・・・
 たすけて・・・人が・・・
 ヒッ・・・・・こわい・・近くまで来ている・・・
 おねがい、たすけて・・・おねがい、おねがい
 よぶ・だれも・・・
 ひ・あいつ・・ちか・・・・こわいよ・・たす
 すぐそばまで・・たすけ・
 こえが・・・
 おねがい、・・た・・・・て」

こうして、テープはそこで切れている。
それ以後、男はテープに何も録音していない。

警察は、このテープをくわしく分析した。
テープはずっとその男の声だけで、他の怪しい物音は入っていなかった。
しかし、三日目のテープが最後に切れるところで、これまでとは違う音が録音されていた。
そのことに関して、分析家も理解不能だった。
それは、遭難した男の声とは違う、別の人間の声だった。
レコーダーのすぐそばで発せられている。
耳元でささやかれたかのように、はっきりと。
「オイ」
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