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同窓会

525 :狂爺:01/10/08 01:15
僕が今年の夏に経験した話です。

今年の夏、田舎に帰るかどしようか迷っていた頃、ヨッシーから電話がありました。
『何年も戻ってないけど、どうしてるんだ?今年の同窓会には参加しないのか?
 今年は盛大にやるから、先生たちも同級生も、ほとんどみんな出てくるんだ。
 幹事のミエも、お前に連絡がつかないとぼやいていたぞ。
 電話してやってくれ』
そんな内容だった。
ミエの電話番号を聞いて、彼女に連絡して、今年の同窓会に出席することにした。


526 :狂爺:01/10/08 01:16
同窓会に出席すると、同級生や先生達の懐かしい顔があった。
25年目ぶりなので、ほとんど顔と名前が一致しなくてみんなに怒られたり、あきれられたり、
「相変わらず失礼なやつだなぁ」と、仲の良かった先生にも笑われた。
しかし、その中にヨッシーはいなかった。


527 :狂爺:01/10/08 01:16
幹事にそのことを聞くと、「ヨッシーって誰?」と聞き返された。
確かにそのあだ名と顔は思いされるのだが、名前は、苗字も下の名前も思い出せなかった。
他の誰に聞いてもわからなかった。
そして、僕に電話をかけた人間は誰もいなかった。
幹事のミエもそういえば、
他のみんなにはハガキで出席の確認を取っていたので、自宅の電話番号しか教えていないのに、
あなただけ携帯に直接かけてきたのはビックリした。と言っていた。
その場の空気が悪くなりそうだったので、それ以上話を広げなかったが、
誰も嘘を言っている感じではなかった。


528 :狂爺:01/10/08 01:17
2次会で、またそのことが話題になった。
誰もヨッシーを思い出せなかったし、後輩や両親、兄貴にまで電話をかけてみたけど、誰も知らなかった。
僕に同窓会を教えてくれた友人は、誰もいなかった。
ただ、母親がヨッシーらしき友人を覚えていた。
前に一度、汚れた古本を誕生日のプレゼントだと言って、持って帰ってきたことがあった。
あんまり熱心に読んでいるので、捨てろとは言い出せなかったが、
プレゼントにゴミ箱から拾ってきたようなものを渡すとは、へんな友達だなぁと思ったので良く覚えている、
との話だった。


529 :狂爺:01/10/08 01:18
タニグチが、リダイヤルか何か残ってないか?と聞いてきた。
携帯の着信は10件保存されるので、
あまり使っていない僕の携帯には、彼の電話番号が残っていても可笑しくはない。
調べてみると、確かにそれらしい番号があった。
リダイヤルを押すと突然、扉の向こうで携帯の着信音らしきものが鳴り出した。
すぐに友人の何人かが扉を開けたが、誰もいなかった。
その瞬間、僕の携帯の電池が切れてしまった。(それ以来壊れてしまった)
みんな怖くなって、2次会は早々に切り上げることになった。


530 :狂爺:01/10/08 01:18
そして先日、ヨッシーからのメールが届いた。
『そのうち、そっちに遊びに行くから、その時は泊めてくれよな。』と書かれてあった。
返事はまだ書いていない。
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